パパラッチとは、イタリア語から来た言葉で、辞書には「追っかけカメラマン」という記載があります(「スペース・アルク」より)。
発祥の地はヨーロッパですが、2000年に入ると、パパラッチVSハリウッドセレブの構図が明確になり、アメリカでは一つのジャーナリズムの在り方として位置づけられるようになりました。
現在、パパラッチとは、「セレブのスクープのためなら何でもするカメラマン」とでも呼ぶべきでしょう。
セレブが集まるスポットの情報収集は勿論のこと、目的のセレブを追いかけるためなら、スピード違反もしますし、上空からヘリも飛ばします。
常にセレブに張り付き、セレブを尾行し、必要とあらばセレブ行き着けのショップの店員にお金を握らせて情報を仕入れます。
何故そこまでするのか?
それは、1枚のスクープ写真で、何万ドルというお金が動くからです。
アンジェリーナ・ジョリーとブラッド・ピットの初ツーショット写真には50万ドルの値がつき、「お騒がせセレブ」のリンジー・ローハンやパリス・ヒルトンの写真でも、1枚につき確実に10万ドルのお金が動きます。
もっとも、一攫千金のために命を張るパパラッチには「狂気の沙汰」としか言いようがないわけですが、それでも大衆はパパラッチが撮る写真をいつも楽しみにしているからこのような産業が成り立ちます。
こうして、常に「パパラッチVSセレブ」の構図は、私たち一般人が注目するところになっています。