前述したとおり、セレブとは、マスコミで頻繁に報道される有名人のことなので、言い換えると、「メディアがセレブを生み出している」ということになると思います。
実際に、権威ある雑誌などで取り上げられたセレブは、本当に力のある人たちです。
「フォーブス」誌を例に挙げて見てみましょう。
「フォーブス」は、アメリカで最も権威のある経済誌の一つです。
そこで毎年組まれている特集が、「長者番付リスト」です。
この長者番付リストは、カテゴリが分かれていて、「スーパーモデル」「タレント」「スポーツ選手」といった感じに各ジャンルの有名人の中で、その所得推定をランク付けしています。
誰の資産がどれくらいか?というより、順位そのものに大衆は興味をそそられるようで、そこにランクされている人は、間違いなく「力のあるセレブ」「大御所セレブ」という称号を得るに相応しいです。
その代わり、タブロイド紙の一面を飾り続ければ、「お騒がせセレブ」として世界的に認知されてしまいます。
タブロイド紙の常連は、リンジー・ローハンやパリス・ヒルトンなど、まさに私たちが「お騒がせセレブ」として認識している顔ぶればかりです。
何故、彼女たちが「お騒がせセレブ」として有名になったのか?
その理由は、まさにメディアが彼女たちを「お騒がせセレブ」だと連日報道するからです。
セレブのポジションは、メディアによって作られている、と言えるような気がします。