私たちがよく使う「セレブ」という言葉は、本来「セレブリティ(Celebrity)」という言葉から来たものです。
では、本来の「Celebrity」の意味はどういうものなのでしょうか?
辞書を引くと、Celebrityとは、「有名人」「著名人」となっています。
但し「マスコミを通じて大衆の関心を集めるような人」(「スペースアルク」より)という注釈もあるので、セレブ=パパラッチに追われる有名人、という意味合いになってきたのは、ごく最近だと思われます。
最初に「セレブリティ」という言葉を大衆化させたのは、米映画監督のウッディ・アレン氏だと思います。
1998年に、アレン氏が監督した「セレブリティ」という映画で、有名人の日常をユーモアをたっぷり交えて描き、その映画で一気に「セレブリティ」という言葉が世界的に知られるようになったと記憶しています。
日本でも、2000年以降に「セレブ」という言葉が頻繁に使われるようになりました。
そういう意味では、「セレブリティ」の発信元は、ウッディ・アレンが生み出した映画の中の流行語、という風に捉えても、間違いではない気がします。
私たちは外国映画やファッションの情報を、雑誌やインターネットで知ることが多く、そこに頻繁に出てくる人たちは、上記の「有名人」「マスコミを通じて大衆の関心を集める人」という定義に当てはまるので、全員がセレブといっていいと思います。